サーバーエンジニアやネットワークエンジニア、クラウドエンジニアといったインフラエンジニアを目指している人は少なくないでしょう。
しかし、自分の保有しているPCのOSがWindowsでLinuxの勉強ができないと考えている人もいるかもしれません。
当記事では、Windows上で無料のOracle VM VirtualBoxを使ってLinux仮想環境の構築方法をわかりやすく解説します。
ITエンジニアを目指している方やLinuxの勉強をしたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Oracle VM VirtualBoxを使ってWindowsOS上でLinux仮想環境を構築する方法
Oracle VM VirtualBoxを使用してWindowsのPCでもLinuxを操作できるようにしたい!
ここでは、Oracle VM VirtualBoxを使ってWindowsOS上でLinux仮想環境の構築方法をわかりやすく解説します。
Oracle VM VirtualBoxをダウンロード・インストールする
まずはOracle社のサイトに移動し、自分のプラットフォーム(Windows)にあった「Oracle VM VirtualBox」をダウンロードします。
その後、ダウンロードしたexeファイルをクリックして自分のPCにインストールしましょう。
インストール作業を進めていくと、設定を変更できる部分もありますが、基本的に初期設定のままで問題ありません。
インストールが完了したら、「Finish」ボタンをクリックして次のステップに移ります。
CentOSをダウンロードする
次にCentOSのサイトを開きます。
今回は「x86_64」をクリックします。
このページに遷移したら、自分のニーズにあったサービスサイトを選択します。
今回は「http://ftp.riken.jp/Linux/centos/7.9.2009/isos/x86_64/」を使用します。
この中から、「CentOS-7-x86_64-DVD-2009.iso」を選択して、ダウンロードを行います。
なお、PC上の空き容量が必要になるため、注意が必要です。
仮想マシン(ゲストマシン)を作成する
「Oracle VM VirtualBox」のダウンロード・インストールと「CentOS」のダウンロードが完了したら、仮想環境を構築する作業に移ります。
インストールした「Oracle VM VirtualBox」のアプリケーションを起動すると、下記の画面が表示されます。
「新規(N)」のボタンをクリックすると、下記の画面が表示されるので、名前を付けて次に進みます。
次にメモリやCPUを設定できますが、そのままでも問題ありません。
同様に、ハードディスク容量を設定して、初期設定は完了です。
仮想マシンにCentOSをインストールする準備を行う
仮想マシンが作成できたら、ダウンロードした「CentOS」をインストールします。
「ストレージ」の「IDE セカンダリマスター」の「[光学ドライブ]空」をクリックします。
「ディスクイメージを選択/作成」でダウンロードした「CentOS」のファイルを選択します。
仮想マシンにCentOSをインストールして設定を実施する
ここまで準備ができたら、実際に仮想マシンを起動させてみましょう。
言語の設定では「日本語」を選択します。
その後、インストールを開始します。
ユーザーを設定する
インストール中にrootユーザー(管理者)のパスワードとユーザーの作成を行います。
パスワードは覚えていないと、ログインできなくなる可能性もあるので、注意が必要です。
再起動して操作してみる
ユーザーの設定が完了したら再起動します。
ユーザー名(test)と設定したパスワードを入力すると、ログインができます。
後は、自分のニーズの応じて好きに操作しましょう。
Oracle VM VirtualBoxを使用するメリット
Oracle VM VirtualBoxを使用するメリットが知りたい!
ここでは、Oracle VM VirtualBoxを使用するメリットについて詳しく紹介します。
Windows環境でLinux環境を利用できる
Oracle VM VirtualBoxを使用すれば、Windows環境でLinux環境を利用することができます。
一つのPCで複数のOSを使用できるので、複数のPCを用意する必要がありません。
そのため、PC設置スペースを減らしたり、新しいPCの購入費用を削減したりすることが可能です。
1台のOS上で複数のOSを動作させられる
Oracle VM VirtualBoxを使用すれば、Windows(ホストOS)を起動した状態で、Linux(ゲストOS)を起動することができるようになります。
ホストOSとゲストOSを同時に動作できることで、データ共有が容易になるなど、時間や手間を削減することが可能です。
これにより、生産性の向上が期待できます。
学習環境を用意できる
サーバーエンジニアやネットワークエンジニア、クラウドエンジニアといったインフラエンジニアを目指している人や、インフラエンジニアになったばかりの人は、Linux環境を用意してコマンドや仕組みの勉強したいと考えることもあるかもしれません。
WindowsのPCしか用意していない場合、仮想環境を使用しないと、OSを入れ直す、もしくは新しくPCを購入する必要があります。
Oracle VM VirtualBoxで仮想環境を構築すれば、手軽にLinux環境を用意できるので、Linuxを実際に操作しながら勉強したい人にとっては便利といえます。
テスト環境を構築できる
Oracle VM VirtualBoxを使用すれば、テスト環境を用意することもできます。
インフラ業務ではミスが許されないことも少なくありません。
あらかじめテスト環境でコマンドなどを試してみてから、本番環境で実行することで、ミスを減らすことが可能です。
Oracle VM VirtualBoxの注意点
Oracle VM VirtualBoxで仮想環境を使用する場合、1台のPCで複数OSを起動することになるため、処理が重くなる可能性があります。
そのため、処理速度を気にする人は、スペックの高いPCを用意することが大切です。
まとめ
Oracle VM VirtualBoxを活用すれば、WindowsのPCを使っていても仮想環境上でLinuxを操作できる環境を構築することができます。
学習環境やテスト環境として手軽に利用できるため、これからインフラ業務に携わる人などに便利です。
実際にOracle VM VirtualBoxを使用して、自分の手で操作しながらLinuxを勉強してみましょう。
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