図書館は学生や主婦、高齢者など、さまざまな人が利用できる公共施設の一つです。
IT技術の発展などに伴い、図書館でできることは変わりつつあります。
そのため、図書館は使わないと損な場合も少なくありません。
この記事では、図書館を活用するメリットやデメリット、注意点についてわかりやすく解説します。
図書館は使わないと損である理由
図書館は使わないと損です。
ここでは、図書館の定義について説明したうえで、図書館は使わないと損である理由について詳しく紹介します。
図書館とは?
そもそも図書館とは、どのような定義なのか疑問に感じている人もいるかもしれません。
図書館は、図書館法第2条により下記のように定義されています。
第二条 この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーシヨン等に資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書室を除く。)をいう。
図書館法|e-Gov
2 前項の図書館のうち、地方公共団体の設置する図書館を公立図書館といい、日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人の設置する図書館を私立図書館という。
また、図書館は利用する人の違いによって、下記のような種類に区分できます。
- 国立図書館(national library)
- 公共図書館(public library)
- 大学図書館(academic library)
- 学校図書館(school library media center)
- 専門図書館(special library)
- その他施設に設置されている図書館
このように、図書館はあらゆる知識が収集・整理・保存された空間で、利用者は知識習得や研究、レクリエーションなどに役立てることができます。
図書館を活用すべき理由
図書館は基本的に無料で利用することができます。
図書館法第17条には、図書館の利用料に関して、下記の記載があります。
第十七条 公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない。
図書館法|e-Gov
また、図書館法第20条には、図書館の運営費用に関して下記のような記述があります。
第二十条 国は、図書館を設置する地方公共団体に対し、予算の範囲内において、図書館の施設、設備に要する経費その他必要な経費の一部を補助することができる。
図書館法|e-Gov
2 前項の補助金の交付に関し必要な事項は、政令で定める。
このように、図書館は主に国や地方公共団体の補助金や、私たちが支払っている税金から成り立っています。
せっかく税金を支払っているのに、無料で利用できる図書館を使わないという手はないでしょう。
図書館を活用するメリット
図書館は使わないと損といっても、どのように利用したらよいかわからないという人もいるかもしれません。
ここでは、図書館を活用するメリットについて詳しく紹介します。
無料で利用できる
図書館は先述したように無料で利用することができます。
本屋で書籍を購入する場合、費用がかかります。
図書館で必要な本があれば、無料で借りることが可能です。
また、古くなった本などは、無料でもらうことができる場合もあります。
机や椅子が用意されている
図書館では調べものや勉強するために、机や椅子が用意されています。
本屋で気になる本があっても、立って読まなければならず、長居できないことも少なくないでしょう。
図書館であれば、机に本を置き、椅子に座ってゆっくり本を楽しむことが可能です。
身近にはない本と出会える
本屋は利益を出さなければなりません。
そのため、本屋で売られている書籍は需要が高く、最新のものが多いでしょう。
しかし、図書館には身近にはない貴重な書籍も多数置かれています。
このような本から新しい知識を得られることも、図書館のメリットの一つといえます。
レクリエーションにも活用できる
図書館によってサービスは異なりますが、レクリエーションの場として図書館を利用することもできます。
たとえば、大きな会議室を部活・サークルのミーティングに活用したり、音楽会の発表練習に利用したりすることが可能です。
また、読み聞かせ会が行われている図書館もあるので、子どもたちが楽しめる場として利用することもできます。
Wifiや電源を利用できる
図書館によってはPCやスマホを利用できるように、Wifiや電源が設置している場所もあります。
そのため、テレワークの空間として利用することも可能です。
場所代や飲食代、通信費、光熱費など、さまざまなコストを抑えられるので、リモートで仕事のできる職種であれば、利用しない手はないでしょう。
図書館を活用するデメリット
図書館を活用するデメリットもあるのでしょうか。
ここでは、図書館を活用するデメリットについて詳しく紹介します。
人気のある本は予約待ちである場合がある
図書館では無料で本を借りられるため、人気のある本は需要が高く、予約待ちである可能性があります。
場合によっては、半年や1年待たなければならないこともあるかもしれません。
そのため、人気のある本をすぐに手に入れたい場合、本屋やECサイトを利用する必要があります。
衛生面が気になる
図書館の本はさまざまな人が触れています。
そのため、潔癖症の人にとっては衛生面が気になるかもしれません。
最近では本を消毒できる機器も設置されているため、それを活用するのも一つの手です。
スペースが空いていない
図書館は無料で利用できるので、人気のある部屋はすぐに埋まってしまうこともあります。
場合によっては、時間制など制限が設けられるケースもあります。
そのため、スペースが空いていない場合は、カフェやコワーキングスペースなどを活用しなければならないこともあるかもしれません。
図書館を活用する際の注意点
ここでは、図書館を活用する際の注意点について詳しく紹介します。
図書館は公共施設
図書館は公共施設であり、さまざまな人が利用します。
プライベート空間のように、大声を出したり、飲食をしたりすると、ほかの人に迷惑をかけることになります。
図書館のルールをきちんと守り、すべての人が気持ちよく利用できるような場所にしましょう。
有料のサービスもある
図書館は無料で利用できると説明しましたが、有料のサービスもあります。
たとえば、図書館の本の一部を印刷したい場合や、スキャナーを活用したい場合は一定の料金がかかります。
また、本を汚してしまったり、紛失してしまったりすると、弁償の対象になる可能性があります。
このように、図書館は無料で利用できないサービスもあることを押さえておきましょう。
休館日や開館・閉館時間に気を付ける
図書館によって休館日は異なります。
また、開館・閉館時間も日によって変わることがあります。
いざ足を運んで図書館に行ってみたけれど、閉まっていたということがないよう、事前にホームページを確認してから利用するのがおすすめです。
図書館を自分のニーズにあわせて上手く活用しよう!
近年では物価高により、家計の負担が大きくなっている人も多いでしょう。
図書館は基本的に無料で利用することができます。
図書館を上手く活用すれば、生活をよりよくすることができるかもしれません。
ただし、図書館にはルールやマナーがあります。
注意点をきちんと理解して、自分のニーズにあわせて図書館を上手く活用しましょう。
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