私は大学院(理系)に2年間行き、修士論文を提出して卒業しました。
大学院に行ってよかったと感じることや、行かなければよかったと思うこともあります。
そこで、この記事では、大学院(理系)に行くメリットやデメリット、行くべきではない人について紹介します。
また、大学院(理系)の経験がWebライターに役立っているかどうかについても解説します。


大学院(理系)に進学するメリット(Webライターにも役立つ!)

ここでは、大学院(理系)に進学するメリットについて詳しく紹介します。
自分で解決する力(自走力)が身に付く
大学院は、大学とは異なり、答えのない研究に熱心に取り組みます。
そのため、何度も挫折することがあります。
私もプログラミングを行ったり、FEM解析ソフトを操作したりするときは、エラーやバグが発生してしまい、研究を辞めたくなりました。
また、思っていたような研究データが得られず、悔しい思いをすることが多いでしょう。
そのときに、東京大学の勉強会に参加したり、図書館で専門書を探したりするなど、自分で工夫することが求められました。
そのため、大学院(理系)に進学して自分で解決する力(自走力)が身に付けられたと感じています。
今でも与えられた仕事をしていればよいという会社もあるかもしれませんが、今後は自分で仕事もやりたいことも選んでいく時代だと私は考えています。
大学院(理系)に進学したことで、副業・資格勉強など、将来やりたいことを目指して、自分なりに活動できるようになったと思います。
初任給がアップする
私はSIer企業に入社しましたが、大卒よりも基本給が2万円程度高かったです。
基本給が高いことは、残業代にも影響します。
SEは残業が多い傾向にあり、平均40時間程度残業していました。
残業代は、基本給をもとに算出されるため、相対的に給与は大卒よりも高かったです。
また、場合によっては、賞与が高くなる会社もあるみたいです。
ただし、初任給アップは、大学院卒業したご褒美と考えるだけで、目的にするのは推奨しません。
エンジニア・研究職などは大学院に進学していないと雇用されない企業もあり
エンジニア・研究職を雇用する企業は、大学院に進学していないと、雇われない可能性のある企業もあります。
これは、企業のホームページの採用実績などを見ると確認できます。
理系採用(大卒:2名、大学院卒:80名)といった採用実績を見かけたこともあります。
ただし、文系採用については、大学院卒でないといけないということはあまりないかもしれません。
また、大学院(理系)の場合は、教授のコネや大学推薦で内定をゲットできることもあります。
大学推薦は基本的に大学院の学生から順番になるため、大学の学生は後回しにされます。
私は一般採用で内定を取得しましたが、一つも内定が見つからなかった場合には、推薦を利用しようと考えていました。
査読論文など生涯まで有効な実績を作れる → Webライターに役立つ!
私は査読論文を通過しました。(今度の機会に紹介します。)
査読論文は、審査があり、1年かけて執筆しました。
この経験がWebライターで活きています。
Webライターで仕事を受注するには、実績が必要であり、最初は査読論文を実績として提示していました。
また、論文を何度も書く機会があるため、正しい言葉で正しく伝える力を鍛えることができます。
大学院(理系)に進学するデメリット

ここでは、大学院(理系)に進学するメリットについて詳しく紹介します。
大卒よりも2年以上社会人経験が遅くなる
大学院は基本的に2年以上通うことになります。
私の大学では、優秀な学生の場合には大学3年・大学院2年で卒業できる制度もありました。
このように、大卒よりも、社会人に出るタイミングが遅くなるのはデメリットといえます。
学問に興味がなく、早く社会に出たいと考えている方は、大学院に進学することを一度考え直したほうがいいかもしれません。
また、大学院に進学して、公務員試験を受けて中退した方もいます。
そのため、大学院に進学したからといって、卒業しなければならないと考える必要はありません。
大学院(理系)の費用は大きい
大学院に進学する場合、入学金に加えて、授業料を支払う必要があります。
なお、私立(理系)の場合は、国立・公立(理系)の場合と比べて、2倍・3倍程度といわれています。
このように、大学院(理系)の費用は大きいです。
そこで、奨学金を借りるのがおすすめといえます。
大学院に進学した方のほとんどが、第一種(利子なし)の奨学金を借りることが可能です。
また、優秀な成績を残した方は、返済しないで済む可能性もあります。
他人と絡む機会が減る可能性がある
大学院に進学すると、研究室に籠り、教授と一対一で研究を進めていくこともあります。
そのため、意識的にコミュニケーションを取らないと、孤独感を感じてしまうことも少なくありません。
私も孤独感に襲われて苦しい思いをしていました。
そこで、大学時代の部活に顔を出す機会や、インターンなど外に出る機会を増やして、意識的にさまざまな人とコミュニケーションを取る機会を増やしました。
このように、大学院では、孤独感や不安感に襲われる方は少なくないため、対処方法を見つけておくことが大切です。
大学院(理系)に行くべきではない人

大学院に行くべきではない人は、下記のような人が挙げられます。
- 就職するまでの期間を延ばしたい人 → 就職浪人・留学など他の方法を探ったほうがよい
- 就職に有利とだけ考えている人 → 就職を有利に進めたいのであれば資格など他の方法もたくさんある
- 大学と大学院は似ていると考えている人 → 大学院は研究がメインであり卒業するまでが大変
- 研究に興味がない人 → 大学院生活が苦しいと感じる可能性が高い
このように、大学院に進学する場合は、「研究したい」かどうかが重要です。
「就職のため」「社会人になる期間を延ばしたい」などと考えている人は、大学院に進学するよりも、就職浪人や留学などのほうがおすすめかもしれません。
大学院(理系)の経験は人生の財産!Webライターなど仕事でも役立つ!

私は工学系の大学院に通ったということもあり、プログラミング経験を鍛えることができたため、今の仕事でも役立っています。
また、論文をたくさん執筆した経験や、研究で試行錯誤した経験は、Webライターの副業にも役立っています。
しかし、本当に大学院に行くべきだったかどうかを今問うと、行かなくてもよかったかもしれません。
それでも、画像解析や企業との共同研究など、大学院に進学しなければ積めない経験もあったため、それは人生の財産と思っています。
この記事を読んで、本当に大学院に行ったほうが良い人だけ進学してほしいと願っています。


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