SIerとは?詳細や問題点、将来性について徹底解説!

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「IT業界って広いよねー」
「自分にエンジニアって向いているのかな?」

以上のような悩みや興味を持っている方は多いのではないでしょうか?

当記事では、SIer企業の詳細や問題点、将来性について詳しく解説します!

この記事を読むことで、IT業界のなかにおけるSIer業界の理解が深まり、就職や転職を考えている方の手助けとなるでしょう!

そもそもSIerとは

SIerとは、「システムインテグレーター」の略称です。SIerはハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどの技術を組み合わせて、顧客が求めているシステムを作り上げる会社を指します!

例えば、クレジットカードの決済システムや銀行の業務システムなどが挙げられます。

一般的に、SIerの仕事は請負開発です。

ここが、自社開発をおこなっている企業と異なる点であるため注意すべきポイントでしょう!

SIer企業の仕事内容

SIer企業が請け負う業務は、システム全般の幅広い範囲になることが多いです!

理由は、日本の大手企業などが、自社で情報システム部門を持ち、システム開発を行っていかなければならないところを、SIer企業に全て委託してしまっていることが原因です。

基本的に下記のウォータフォール型の手法でシステム開発はおこなわれます!

要件定義→基本設計→詳細設計→開発構築→単体テスト→結合テスト→システムテスト→リリース→運用・保守

要件定義や設計工程は上流工程、テストや運用・保守工程は下流工程と呼ばれます。

SIer企業の業務内容としては、顧客と開発するシステムの企画から入ります。その後、システムの設計や開発、テストをおこないます。システム開発後の保守・運用まで担当するのがSIerの業務範囲です。

ちっびー
ちっびー

新卒の場合テスト工程や保守・運用工程を担当することが多いでしょう!

私は開発・構築工程と単体テスト工程を担当しました!

SIer企業の種類

SIer企業は、業務内容や企業の成り立ちによって種類があります!

ここでは主なSIerの種類について紹介します。

SIerの種類は、大きく分けて「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」に分けられます。その他として、「コンサル系」「外資系」などもあります。

ちっびー
ちっびー

私は独立系のSIer企業に所属しています!
メリットは、親会社をもたないため、使える技術の自由度が大きく、ITスキルが比較的に伸びやすいことや働き方が多様であることが挙げられます。
デメリットは、親会社がないため安定した案件がなく、納期が厳しいことなどが挙げられます。

SIer企業の2つの問題点

これまでに、SIerの仕事内容や企業の種類について紹介しました!では、SIer企業の問題点について2つ解説しましょう!

ここからは、今後SIer企業では働くために求められるスキルを3つ紹介しましょう!

1.SIer企業の下請け構造
2.SIer企業のビジネスモデル

SIer企業の下請け構造

1つ目の問題点が「SIer企業の下請け構造」です。建設業界のゼネコンの下請け構造と似ていることから「ITゼネコン」と呼ばれることもあります!

大規模案件を大手SIerが受注します。その後大手SIerが中堅SIerに下請けとして発注を行います。そして、さらに中堅SIerは、零細SIerなどに発注していくため、多重の下請け構造が出来上がります!

発注元である大手SIerが仕様やスケジュールを決めるため、下請けや孫請けと言われるSIerは次のような3点の問題点が発生します。

  • やりがいを感じにくい
  • 残業や休日出勤が増える
  • マージンが引かれていくため、下請企業ほど収入は低くなる

ITゼネコンについては下記を参照ください。

SIer企業のビジネスモデル

SIerは働く時間によって売上を伸ばすような「労働集約型」といわれるビジネスモデルを採用しています。

そのため、SIer企業はいかに効率よく、安定的に開発できるかを求められます。

新しい技術を採用するようなリスクを避ける傾向があります。この点が、Web系企業や自社開発を行っている企業と異なる点でしょう!

SIer企業の需要はあるの?

請負開発がSIer企業はクライアント先に振り回されることが多いでしょう。それでは、今後SIer企業の将来性について見ていきましょう!

SIer企業の今後の展望

急激なIT技術の発展に伴い、SIer企業には一定数の需要があるため、仕事がなくなる可能性は低いでしょう。そのため、技術力のあるSIer企業であれば、生き残っていくと予想されています!

しかし、SIer企業はこれまでに説明したように、「下請け構造」「労働集約型のビジネスモデル」の問題点を抱えています。

そのため、エンジニアとして技術や知識を身に付けて成長する環境としては、自社開発をしている企業と比べると十分でないと言えるでしょう。

SIer企業では以下のようなメリットもあり、デメリットばかりではないです。

「文系などの未経験でもIT業界にチャレンジできる」
「年収や福利厚生がしっかりしている会社が多い」

SIer企業ではたらくために求められる3つのスキル

ここからは、今後SIer企業では働くために求められるスキルを3つ紹介しましょう!

1.システム開発に関する全般の知識やスキル
2.プロジェクトマネジメントスキル
3.コミュニケーションスキル

システム開発に関する全般の知識やスキル

SIer企業で働く場合、システム開発全般の知識やスキルが必要です!

システム開発では多くの工程があります。工程ごとに求められる技術的なスキルは変わってきます。例えば、開発工程だったらプログラミングスキル。運用・保守工程だったら障害対応スキルなど。

ちっびー
ちっびー

色々なスキルを身に付けることができるためSIerの良い点だとも思います!

副業などでさらに他の技術を身に付けることもおすすめです!

プロジェクトマネジメントスキル

SIer企業は技術だけではなく、マネジメントスキルも求められます!

プロジェクトマネジメントとは、作業を円滑に遂行させるための管理するための手法のことをいいます。

プロジェクトマネージャーというポジションになると、スケジュール管理、予算管理、品質管理などさまざまな管理を行う必要があり、技術に触れる機会は減っていきます。

コミュニケーションスキル

認識齟齬を生じないような適切なコミュニケーションスキルが求められます!

システム開発はチームで業務を行っていくことが一般的です。

そのため、SIer企業ではたらく場合多くの人と関わることになるでしょう。例えば、顧客先、プロジェクトメンバー、下請先などです。

ちっびー
ちっびー

SIer企業1年目の社員として身に沁みてます。これからSIer企業に入る方は覚悟しましょう!

自分のやりたいことを明確にしよう!

SIer企業の問題点として、「下請け構造」「労働集約型のビジネスモデル」が挙げられます。

しかし、急激なIT技術の発展より、システム開発の案件は今後も増加していくため、SIerの仕事がなくなることはないでしょう。

いろいろ説明してきましたが、SIer企業にはメリットもデメリットもあります。自分に合っているかが最も重要なことでしょう!

ちっびー
ちっびー

自分のやりたいことを明確にするのは難しいことです。

最後に伝えたい言葉として、スティーブ・ジョブズの言葉を借ります!
「自分の心と直感に従う、勇気を持ちなさい」

最後までお読みいただきありがとうございました!

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