近年では、AWSたAzuru、GCPなど、クラウドサービスが注目を浴びています。そのため、クラウドエンジニアの仕事内容について気になる方は少なくないでしょう。
当記事では、 クラウドエンジニアの仕事内容・将来性・必要なスキルや資格について紹介します。
未経験からクラウドエンジニアを目指したい方や、クラウドエンジニアに転職を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの職種に分類されることもあり、きつい・やめとけ・難しいなどと言われることもあります!
そもそもクラウドエンジニアとは?
クラウドエンジニアってなに?
ここでは、クラウドエンジニアの詳細や仕事内容について詳しく解説します!
クラウドエンジニアとは
クラウドエンジニアとは、インフラエンジニアの職種の1つで、クラウド技術を用いてインフラ基盤の開発や運用を担う職種を指します。
なお、クラウドとは、インターネットなどのネットワークを介して接続できるサービスを指します!
例えば、有名なクラウドサービスとして「AWS」があります。なお、AWSとは「Amazon Web Services 」の略称で、Amazon社が提供しているクラウドサービスです。
クラウド上でサーバーやネットワークを運用できるため、データセンターで直接的にサーバーに触れて作業することは不要です。
そのため、他のインフラエンジニアの職種と比較して、クラウドエンジニアはテレワーク・リモートワークしやすい傾向にあります。
ネットワークエンジニアについては下記で詳しく紹介しています。
クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアの仕事内容は、クラウドサービスを利用してシステムの設計や構築、保守・運用を行うことです。
近年では、クラウド技術の発展によって、多くの企業がオンプレミスの環境から、クラウドサービスを導入する動きが急激に増加しています。
なお、オンプレミスとは自社内にサーバーを保有し、自社設備を利用して運用することを指します。
私はSIer企業で、オンプレミスのインフラシステムの構築業務を行っていました。
しかし、クライアントよりオンプレミスからクラウドに変更してほしいという要望もありました!
クラウドエンジニアの将来性
クラウドエンジニアって将来性はどうなの?
ここでは、クラウドエンジニアの需要や今後の展望など、将来性について詳しく紹介します。
クラウドエンジニアの需要
現在では、クラウドエンジニアの需要は高いです。
これまでにも説明しましたが、多くの企業でインフラシステムをオンプレミス型からクラウド型へ移行することが増加しているためです。
オンプレミスからクラウドへ移行する際の最大のメリットはコストが削減できる点です。また、クラウドサービスではハードウェアに関する管理は不要です。
したがって、システムを開発するスピードも上昇し、クライアントと受注者ともにコストの削減が期待できます。
クラウドエンジニアの今後の展望
職業情報提供サイトによるとインフラエンジニアの物理サーバーを設置する業務は減少しているが、クラウドを利用したIoT、フィンテックなど新しい分野でITインフラが求められていると解説されています。(※1)
また、総務省における令和2年版の企業におけるクラウドサービスの利用動向では、2015年ではおよそ45%、2019年ではおよそ65%の企業がクラウドサービスを一部でも利用していると回答しています。(※2)
したがって、このデータから徐々にクラウドサービスが普及していることがいえます
一方、クラウドサービスを利用していない企業の理由は、「必要がない」と回答している企業がおよそ46%。「情報漏洩などセキュリティに不安がある」、「メリットが分からない、判断できない」と回答している企業を併せるとおよそ50%になります、
クラウドサービスのセキュリティ技術の向上や、クラウドサービスを使用していない企業に対してメリットを把握してもらえば、よりクラウドサービスは普及していくことが予想されます。
以上より、今後もクラウドサービスは普及していくことが予想されるため、クラウドエンジニアの需要や将来性は高いといえます。
※1 参考:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
※2 参考:企業におけるクラウドサービスの利用動向|総務省
クラウドエンジニアに必要なスキル
クラウドエンジニアになるために必要なスキルってなにがあるのかな?
ここでは、クラウドエンジニアになるために必要なスキルを詳しく紹介します。未経験からクラウドエンジニアを目指している方や、クラウドエンジニアに転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ITインフラの設計や構築の知識やスキル
クラウドサービスを利用してシステムを構築する場合、ハードウェアは不要となりますが、ITインフラの設計や構築の知識やスキルはいずれにしても必要です。
これまでにも説明しましたが、オンプレミス環境からクラウド環境に移行する企業の案件が現状としては非常に多いです。
そのため、インフラエンジニアと同様に、オンプレミス環境でも、ITインフラの設計や構築する知識やスキルがクラウドエンジニアにも求められます。
セキュリティに関する知識やスキル
近年では、クラウドサービスにおけるセキュリティに関する課題は多数あります。
情報セキュリティ白書2020では、クラウドサービスに関するセキュリティ情報について解説されています。(※3)
例えば、オージス総研社が運営しているファイル転送サービスである「宅ふぁいる便」のサーバーが不正アクセスによりクライアントの情報が流出してしまった事例があります。
したがって、クラウドサービスに関するセキュリティ技術は問題視されているため、高度なセキュリティスキルを保有しているクラウドエンジニアは、市場価値が高いといえます!
※3 参考:情報セキュリティ白書2020|IPA
クラウド技術に関する知識やスキル
クラウドエンジニアは当たり前ですが、クラウド技術に関する知識やスキルが求められます。
クラウドサービスの代表例として、AWSやAzure、GCPなどが挙げられます。
特にAWSはパブリッククラウド市場のシェア率が非常に高いため、身に付けることが必須なクラウド技術といえるでしょう!
クラウドサービスが注目を浴びるようにになったのは近年です。そのため、クラウド技術を扱えるエンジニアはまだまだ少ないのが現状です。
したがって、クラウドサービスの知識やスキルを保有している人材は、市場価値が高いといえます。
DevOpsに関する知識やスキル
クラウドエンジニアとして、DevOpsの知識やスキルを保有していると企業から重宝される可能性があります。
DevOpsとは、開発側と運用側の連携を容易に使用できる状態にすることで、システム開発や運用の効率を向上させることです。
一般的に、自動化を前提とした開発や運用の体制を指す用語として用いられることが多いでしょう。
DevOpsに関する深い知識を身に付けることで、システム開発の効率を向上させることができ、工数削減やリスク低減などが期待できます!
コミュニケーションスキル
クラウドエンジニアは、インフラエンジニアと同様でチームでプロジェクトを進めていきます。そのため、コミュニケーションスキルも要求されます!
例えば、要件定義や設計の段階ではクライアントが求めていることを正確にヒアリングするコミュニケーション力も必要です。
コミュニケーション力があれば、プロジェクトをスムーズに進めていくことが可能です。
インフラエンジニアについては、下記で詳しく紹介しています。
クラウドエンジニアに必要な資格
クラウドエンジニアになるために必要な資格を知りたい!
ここでは、クラウドエンジニアになるために必要な資格を詳しく紹介します。未経験からクラウドエンジニアを目指している方や、クラウドエンジニアに転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
AWS認定資格
AWS認定資格とは、Amazon社が主催しているAWSの認定資格を指します。
AWS認定資格試験は、役割と専門分野別に12種類の試験があります。
「ベーシック」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つのレベルがあります。
AWS認定資格を取得すれば、AWSに関する知識やスキルを保有していることを証明することが可能です。また、AWSの専門知識を深めることもできます。
参考:AWS 認定|AWS
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格とは、Microsoft社が主催しているAzureの認定資格を指します。
Microsoft Azure試験は、マイクロソフト製品に関する知識とスキルをレベル別に認定する試験のことです。
世界的に実施されている資格試験でもあるため、世界で通用する資格ともいえます。
Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格とは、Google社が主催しているGCPの認定資格を指します。
GCP認定資格試験は、 Google Cloudに関するスキルを証明するための公式の認定試験のことです。
「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つのレベルがあります。
また、公式サイトによると、Google Cloud認定資格を取得した方の87%以上が、クラウドに関するスキルが向上したと回答しています。
参考:Google Cloud 認定資格|Google Cloud
クラウドエンジニアはスキルや資格があれば市場価値は高い!
近年では、オンプレミスからクラウドサービスへのシステム移行が進んでいます。自社サーバーの運用も、クラウドサービスが主流になりつつあるため、クラウドエンジニアの需要は高くなっています。
これからも、クラウドサービスの普及は推進されていくことが予想されるため、クラウドエンジニアの将来性は高いといえます。そのため、クラウドエンジニアはやめとけとはいえないでしょう。
なお、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアは、オンプレミスのみの知識やスキルだけでは、今後需要がなくなっていく可能性もあります。そのため、クラウドサービスに関する知識やスキルを身に着けることで、クラウドエンジニアを目指してみることがおすすめです。
下記ではサーバーエンジニアについて紹介しています。
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