社内SEとは、自社における情報システムの企画から社員が安心してシステムを利用できるようにシステム運用まで幅広い業務を担っている職種です!
大手企業の情報システム部門は残業が少ない、高収入などの労働条件が良い職場も多く、システムエンジニアからの転職先の候補として人気が多くあります。
→私はSIer企業に所属していますが、社内SEを選んでおけば納期や残業に苦しむことがなかっただろうと少し後悔しています。
この記事では、社内SEの仕事内容や将来性、必要なスキルについて紹介しましょう!
特に、システムエンジニアから社内SEを目指している方や、就活中でIT業界を考えている方には必見の内容となっています!
社内SEとは?
社内SEは、自社システムに関する良い意味での何でも屋です。会社によって仕事内容は若干異なりますが、情報システムやソフトウェアの開発やアプリケーションの運用・保守、ITインフラの構築、さらにはヘルプデスクなど幅広く担当することが多くなっています。
社内SEの仕事内容
社内SEの仕事内容は幅広いため、自分の所属する会社によって仕事内容、業務範囲が違う傾向があります。
ここでは、社内SEの仕事内容として代表的な4つを紹介しましょう。なお、これらだけが社内SEの仕事内容ではない点については注意しましょう!
社内システムの企画および予算作成や管理
自社の経営やIT戦略に基づいて、自社の経営課題を解決するためのシステムについて企画を行います!
また、情報システム部門における予算の作成や管理も行います!一般的に、社内システムを開発する場合は、年間ごともしくは期末ごとに予算を作成することが多いでしょう。
まず、業務の分析を行い、システムする範囲の明確化、そして、スケジュール、予算などを算出した上で、提案を行います。
社内SEの仕事の目的は、自社の利益の拡大が目的ですので、社内システムを開発する際は、自社の利益に繋がると期待される効果を明確にする必要があるでしょう。
社内システムの開発と保守・運用
社内システムを開発する場合、SIer企業と呼ばれるIT企業と同様の開発工程を用いて行っていきます。社内SEの開発における場合のメリットとして、納期の部分が比較的、融通が利く場合が多いでしょう!
自社の情報システム部門の社員が少ない場合は、外注することも多いです。外注する場合、社内SEは、外注先のシステム開発の品質管理やスケジュール管理などマネジメント業務を担当することになるでしょう!
社内SEの仕事として、社内システムが不具合が生じないように持続的に稼働することができるように、保守・運用の業務も行います。サーバー、ネットワークの監視や、障害が発生した場合は素早い対応が求められるでしょう!
セキュリティ対策
セキュリティエンジニアという職種もあるように、現在の情報社会ではセキュリティについて重要視されています。トレンド技術と言われたりもします!
さらに、セキュリティ技術は日々刻々と変化していきます。社内システムには社員の個人情報や企業情報など厳密に管理する必要がある情報が保管されています。たとえ、社外へ情報が漏れでもしたら、会社の信用を失うことになりかねません!
そのため、セキュリティ対策を厳密に行うことが必要不可欠といえるでしょう。
社内SEの仕事は、セキュリティ関連のソフトウェアの導入やパスワードの管理、セキュリティ診断を定期的に実施するなど、社内のセキュリティの保護を徹底する必要があります!
社内部門からの問い合わせ対応
自社における社員より、社内のシステムやOffice製品、プリンターの使い方、コンピュータのトラブル対応などの問い合わせにも対応しなければならないこともあるでしょう!
社員のコンピュータのセットアップや、ソフトウェアのインストール、メール設定など、社員が快適に社内のシステム環境を利用できるように、支援することも社内SEとして重要な仕事だといえます!
→私も会社のPCが故障した際に社内SEの方にサポートしていただきました!
この点からも社内SEの業務範囲は多岐に渡ることが理解できるでしょう。
社内SEとSIer企業に所属するSEの違い
ここまで社内SEの仕事内容について紹介してきました!
「社内SEとSIerに所属するSEの違い」について疑問をもたれる方も多いでしょう。ここからは、両者の違いを2つの観点から紹介しましょう!
業務範囲の違い
社内SEは、これまでに解説したように、社内のシステム開発から自社社員の問い合わせ業務など業務を兼任することも多いでしょう!
一方、SIer企業に所属するSEは、プロジェクト案件が決まってることから担当する業務が明確な場合が多いです!
たとえば、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、アプリケーションエンジニアなど職種ごとにタスクを割り振ることが多いでしょう!
→私はSIer企業のサーバーエンジニアとして業務に取り組んでいます!
また、SIer企業について詳しく知りたい方は下記のサイトがおすすめです!
プロジェクトに関わる期間の違い
社内SEは、自社のシステム関係の案件に携わるため、長期の間同じプロジェクトに関わるこも多いでしょう!
一方、SIer企業に所属するSEは、プロジェクトごとに期間が決まっているため、短期的な案件が多いです。なお、大規模な案件の場合となると、数年に渡って同じプロジェクトに配属されるということもあるでしょう!
社内SEの将来性
これまでに、社内SEの仕事内容について紹介してきました。ここからは、社内SEの需要や今後の展望、キャリアプランについて紹介しましょう。
社内SEの需要と今後の展望
社内SEの需要性は非常に高いです。
社内SEは、社内システムの開発や保守・運用に関わる業務のため、急激なIT技術の発展にともない業務が減ることは予想できません。将来性も安定しているといえるでしょう!
しかし、高度なスキルをもっている人材が今後は重宝されるでしょう!
近年は、仮想化、クラウド化、AI、IoT、セキュリティなどの最先端のIT技術が急激に発展してきているため、今後の社内SEは新しいIT技術を自社のシステムに活用できる人材が求められるといえます!
ただし、社内SEは売上に貢献する部門ではないため、総務部や人事部、経理部などのようにコスト部門と呼ばれることもあり、社内の評価が低い場合もあります。
しかし、社内SEは新たなイノベーションを起こす可能性を秘めており、花形の仕事といわれる場合もあります!
社内SEは外注する業務も多いですが、SIer企業などでは、リスクを避けるため、新たなイノベーションを起こすようなシステムを開発することができません!
ぜひ下記のサイトも参照ください!
社内SEのキャリアプラン
ここでは、社内SEの2つのキャリアプランについて紹介しましょう。
管理職を目指す
大手企業や自社開発系の企業になると、多くの人数を抱えている情報システム部門となる場合が多いでしょう。
そのため、組織を束ねる管理職を目指すのも社内SEとしてよくみられるキャリアプランでしょう。また、年収アップも期待できます!
他のITエンジニア職に転職する
社内SEがITに関する幅広い知識やスキルを求められるのに対して、SIer企業のITエンジニアは1つの専門的に特化した知識やスキルが求められる傾向にあります。
SIer企業に転職することで、社内SEとして幅広く磨いてきた経験やスキルを活かして、専門スキルを磨いていくというキャリアプランも考えられるでしょう!
ただし、SIer企業における残業や納期などの労働環境には注意しましょう!
社内SEになるために必要なスキル!
社内SEに転職する場合、競争率は激しいことで有名です!
理由は2点あります。
1つ目が、SIer企業と比べて、納期に関して厳しくない、残業が少ないなど、「ホワイト」といわれる職場環境である場合が多いためです。さらに、大手企業の社内SEとなると高収入の方も多いでしょう!
2つ目が、社内SEは多く雇うことができないことです。社内システムの利用する機会が減少すると自社の社内SEの必要性がなくなりります。そのため、社内システムを急きょ開発する場合となるとSIer企業に外注するなどの下請け構造が生まれます!
では、社内SEになりたい方のために必要な3つのスキル紹介しましょう!
システムエンジニアとしての体系的知識
社内SEになるためには、サーバーやネットワークに関する基本的なITに関する知識やスキルは必須です。
加えて、一般的なシステム開発の作業工程に関する知識や、社内のシステムにトラブルが発生したときの障害対応スキルなどがあると企業からほしがられる存在となることができるでしょう!
セキュリティに関する深い知識やスキル
社内SEは自社の個人情報や企業情報などの情報資産を守るのが最も重要といわれる仕事内容です!
そのため、セキュリティに関する高度な知識や技術をもつ人材は企業から重宝される人材といえるでしょう。
なお、セキュリティに関する技術は日々刻々と変化していくため、常にキャッチアップしていく必要があります!
コミュニケーション能力
社内SEは自社の社員であったり、外注先であったり、さまざまな関係者とコミュニケーションを取る機会が多いです。そのため、コミュニケーションスキルも求められるでしょう!
高いコミュニケーション能力をもっていると社員のトラブル対応やプロジェクトなどの業務を滞りなく進めるられます!
社内SEにおすすめの資格
社内SEで役に立つ資格には、次のようなものがあります。社内SEとして働くのであれば、できるだけ取得しておくのがおすすめです。
基本情報技術者試験(FE)
これまでにも説明しましたが、社内SEには幅広いITに関する知識やスキルが求められます!
たとえば、ITに関する基礎、サーバー、ネットワーク、プロジェクト管理、セキュリティなどの知識やスキルなどが挙げられます。
基本情報技術者試験は「IPA」という独立行政法人情報処理推進機構が主催している試験で、IT業界への登竜門ともいえる基本的な資格となっています。
基本情報技術者試験ではITに関する知識だけではなく、経営やプロジェクト管理の分野の知識についても出題されます。専門的な知識ではなく、IT関連の知識やスキルを幅広く問われる試験といえるでしょう!
合格率は20から30%程度で試験は年2回の4月と10月に実施されています。IT業界の経験がない方でも十分に合格を目指せる資格です!
→私もIT企業に入社する前に基本情報技術者試験を取得しました!
応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置している試験で、ITに関する応用的な知識を幅広く問われる試験です。
応用情報技術者試験は、ある程度SEとして現場で業務経験を積んでから受験する場合が多いでしょう!
ITエンジニアとして、応用的な知識やスキルがあるかが問われます。社内SEはITに関するさまざまな業務を担うため、幅広いITに関する応用的な知識やスキルをもっておくことをおすすめします!
よって、基本情報技術者試験の次に取得するべきなのが応用情報技術者試験です。試験の合格率は20%前後で、試験は基本情報技術者試験と同様で年2回の4月と10月に実施されます。
幅広いITの知識やスキルが求められている社内SE
この記事では、社内SEの仕事内容、SIer企業に所属するSEとの違い、社内SEの将来性、社内SEになるために必要なスキルについて紹介してきました!
社内SEは幅広いITに関する知識やスキルが必要な職種ではありますが、企業によって業務範囲が大きく異なります。そのため、自分に合った仕事内容かどうか事前に確認することも大切です!
IT業界の人材不足、IT技術の急激な発展により、ITエンジニアの需要は今後も伸び続けると予想されています。そのため、社内SEの需要や将来性は高いといえるでしょう!
社内SEとして活躍するためには、セキュリティ技術など時代とともに変わっていく知識やスキルに対応していくことが求めらます!
社内SEの仕事に興味をもたれた方は、競争が激しいですが、ぜひ目指してみてはどうでしょうか!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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